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1.きっかけ編
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初めての作品展は、カンパネルラのオーナーたつやさんが声をかけてくださったおかげで実現しました。 実はお話をいただいた時はクレイ人形を作りはじめてまだ2、3ヶ月で、こんな毛も生えないようなひよっ子が作品展なんてやらせていただいていいんやろうかと恐縮しましたが、あい先輩や事務所のみなさんの後押しもあって、ありがたく挑戦させていただこうと決めました。 今思えば、うれしくてちょっと調子に乗ってしまっていたと思います。 |
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そもそも、クレイ人形を作りはじめたきっかけは、あい先輩とのやりとりの中にありました。 ナナ・イロで東京にレコーディングに行った時に、待ち時間にあい先輩とスタジオでお互いのキャラクターを考えて落書きしていたところ、事務所のお姉さんがすぐに数枚のステッカーにしてくださいました。 うれしくて自分たちの楽器や手帳に貼ってワイワイしていました。 |
その時はまだ自分たちの中だけのものだったのですが、それが楽しくていろんなイラストを描きはじめました。 曲作りもそうですが、やっぱり新しいイラストが出来るたびにあい先輩に喜んででもらえるのはうれしいです。
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そうしているうちに、初めてのナナ・イロのワンマンライブを主催してくださった、たつやさんにめぐり会えた事で、ワンマンライブの記念ストラップやステッカーなどのグッズとして、イラストを描かせていただけることになりました。 この時も、ただ二人の中だけだったものを、たつやさんが引っ張ってくださったことで、広げてもらえたんだなと思うと本当にありがたいです。 |
このイラストが土台となって今度は立体にしてみようと思いました。 木や陶器、布、ガラス、いろんな素材を使った創作品を展示して販売する作家さんたちのお祭りみたいなものがあって、そこにあい先輩と行ったときに、立体もおもしろそうだなとワクワクしたからです。
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そんな風に思い立って、まずは材料を探しに近くのホームセンターへ。 何時間もウロウロし、店員さんに間違われて鍋の場所を聞かれたりしながらも
そこでついに今愛用している紙粘土を見つけたのです。 紙粘土なら初心者の私でもとっかかりやすいのではと思いました。 まずあい先輩と自分のキャラクターを作ろうと考えていたので、紙粘土の他にどんな材料が要るだろうかとボーっとしていたら、目は釘だ!と閃き、同じホームセンター内にあった釘をいっしょに買いました。 いろんな釘があったので目になりそうな物を探すのには真剣に吟味しました。
それでついに第一作目のナナ・イロのクレイ人形が出来ました。 作っているときはあい先輩の喜ぶ顔が浮かぶやら、粘土が予想以上に気持ちいいやらで本当に楽しかったです。 何だか今でもその感じ思い出します。
そのころ、ナナ・イロは初のフルアルバムを作らせていただけるというお話が進んでいまして、なんとそのCDのケース内にナナ・イロのクレイ人形の写真を使っていただける事になったんです。 本当に感激でした。
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←こちら第一作目のナナ・イロ人形です。 もちろん写真に撮ってくださったのはたつやさんです。 たつやさんは、印刷会社の社長さんで、プロのような写真家で、これまたプロのような木工職人で、大人気ブログも書かれていて、ここには書ききれないほど何でも出来るオールマイティーな方なんです。 人形を本当に生き生きと撮ってくださってなんてこの子らは幸せなんやろと思いました。 |
その事がまたきっかけで、どんどんクレイ人形の仲間たちが増えていきました。 その都度その都度あい先輩や、たつやさんや、たつやさんの奥さんに楽しんでもらえたことが原動力になって、作品展のお話をいただいたころには30体ほどになっていました。
こんな風に作品展のお話いただけるなんて本当に幸せでありがたい事なのに、私は小心者で、実はその時はまだ自分が作品展をやらせていただいていいのか自信がありませんでした。
でもそんな時にとても幸せな事がありました。 ナナ・イロのアルバムを聴いてくださっていて、よくライブに来てくださるファンのご家族がCD内のクレイ人形ををかわいいと言って声をかけてきてくださったんです。 もううれしくてその時の皆さんの笑顔は忘れません。 私はしゃべるのが苦手だったり、
いつもあい先輩に頼ってばかりで、ナナ・イロの中でもっと何か出来る事があったらいいなぁと思っていました。 なので、自分にもナナ・イロのファンの方に喜んでもらえる事が見つかった気がして本当にうれしかったです。 それで、まだ不安はありましたが、がんばってみたいと決心しました。
今思えばいろんな方の優しさが連鎖して、ここまでこれたんだと改めて思います。 みなさん、本当にありがとうざいます。 |
写真提供・・・藤田順一さん(たつやさん)、みちこの携帯カメラ
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1.きっかけ編 完
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